向精神薬を飲むことによって、いろいろな副作用が出てきます。
その中で大きな部分を占めるのが錐体外路症状です。
錐体外路というのは大脳皮質から始まる神経経路で
筋肉の伸び縮みをコントロールする場所です。
薬の副作用で、この場所が傷害されると、身体が思うように動かなかったり
逆に身体が勝手に動いたりします。
向精神薬で出現する副作用は、大きく分けて、下記の3つになります。
1)パーキンソン症状
手(指先)が震える、関節が曲げにくくなる、小刻み歩行、よだれが出る、舌がもれるなど。
2)アカシジア
じっとしていられない、という症状です。
具体的には、足がムズムズして歩きまわる、または歩き回りたくなります。
とにかくじっと座っているのが辛いのです。
寝ていても足がむずむずして、寝付きが悪いなどの状態が起こります。
3)急性ジストニア
筋肉がおかしな収縮をします。
ことに多いのは首の筋肉が引き攣れ、首が右か左(または前後)
に傾いた状態になることです。
また目の動きがおかしくなり、眼球が上を向いて舌が見づらくなったり
することもあります。
いづれも副作用止めの薬を使用することで、軽減することもあります。
(経口、または筋肉注射)