統合失調症になると、当たり前だけど生きづらい。
幻聴は聞こえるし、幻視はあるし、独語もある。
場合によっては被害妄想になって
日本中の人が自分を責めている、と感じるようになったりする。
そして、意外と知られていないのが統合失調症の認知機能障害である。
認知機能障害とは
- 記憶力が低下します。
記憶には、ワーキングメモリーというものがあり、これは、例えば
買い物しながら、夕食の献立を考える、というように、動きながら
(働きながら)記憶していくもので、統合失調症では
この昨日が低下するために、社会生活がしずらくなる。
(会社などで、いろいろな作業を同時にこなせない)
- 会話や行動が変化します。
的はずれな会話をしたり、話が急に飛躍したり、筋の通らない話を したりします。
このようなことによって、他者との関わりが持ちづらくなり生活が
しにくくなります。
- 選んだり、注意したりがしにくい。
人間が生きていくには、自然にいろいろなことに注意したり
選んだりしていかなければ暮らしていけませんが、統合失調症では
人生における様々な選択、注意がしずらくなります。
- 比較して照合することができにくい
私たちは生きている上で、様々なことを比較し、過去の記憶と照ら しあわせて暮らしているのですが、統合失調症だと、前の記憶と照 合して判断することが難しくなり、間違った判断をしてしまったり します。
統合失調症の患者さんの家族の方や、友人の方などは、患者さんの心の中にこういう出来事が起きて、生きにくいのだ、ということを理解して上げて下さい。