統合失調症は、急に悪くなるわけではありません。こんなふうに進む
前駆期
ちょっと変だな、と感じる程度。この時期に統合失調症だ、と分かる人は少ない。私の場合は、恐怖感が背中に貼り付いた感じになった。
急性期
幻覚、幻聴、妄想などが噴出する。幻臭といって、実際にない匂いを感じることがある。この時期になると、周りの人にも病気であることがわかる。
非常に興奮したり、周りの人が殺しに来る、周りが皆、悪口を言う。風呂に入れない。外に出られない。など、社会生活が営めないような状態になることもある。
この時期に、家族などが患者を医者に連れて行き服薬が始まることが多い。
患者が暴れたり、騒いだり、暴力を振るったり、医者を受信しなかったり
というような時は、入院治療が必要なこともある
この時期の私は、幻聴、独語がひどく、ひとりでに涙が出てきたり
身体が、勝手に動いたりした。
休息期(消耗期)
急性期に激しく使いすぎたエネルギーが枯れ果て
落ち込む。生活の何もかもが嫌になり、寝たきりになったりもする。
正直、急性期の治療よりも、この休息期(場合により陰性症状)の方が
治療が難しい。向精神薬が効きにくい。
この回復期(消耗期または陰性症状)の期間は割合長引く。
周りの方も、気長に見守って上げて欲しい。
私の場合、幸いなことに、この消耗期、というのがなかった。
少し陰性症状かな? という時期はあったのだが、2~3ヶ月で抜けた。
私の場合、急性期には、とにかく動き回っていた。家に落ち着いて居られず
外出ばかりしていたのだが(外出しながらも、お金の計算はしていた。あまり散財しないように遊んでいた)
ところが、いくら動きまわっても(ヨガや体操などにも行った)憑かれないのである。頭の一部分が冴え渡って、くたびれた、ということがなかった。
今は、体操などに行くと、普通に疲れるので、
「ああ、少しはまともになったのかな?」と思う。