昔は、浮浪者、とか乞食、とか呼ばれていたものだが
今ではホームレス、と名を変えた。
ホームレスとは言っても、昔のように橋の下で
寝ている、というようなももではなく
昼間は、パートや、バイトをしていて、
ネットカフェで寝ている、というのもホームレスにはいるし
スーツ姿だったり、小綺麗なジーンズ姿だったりする人もいるから
昔でいう、乞食、とか浮浪者とかとは違うのかもしれないが。
パートやバイトをしているホームレスの中にはいないと思うが
現在、ただ街を放浪しているようなホームレスの中には
20%の統合失調者患者がある、という統計を読んだことがある。
実際、私も最寄りの駅で、大声で怒鳴りながら歩く
30代くらいの男性を見かけたことがある。
服装も、まったく構わない感じで酔っ払っているのではなく
「◯◯がやってくる、やっつけてやる!」
というようなことを咆哮しながら迂回して歩いていた。
「ああ、あの人は、もしかしたら統合失調症の患者さんかな」
と思った覚えがある。
統合失調症でも家族があり、住む所がある患者さんは
恵まれている。
例えば、家族がない一人暮らしの人が統合失調症を発病した場合
または、家族がいても家族から見放された統合失調症患者の場合。
アパートなどを追い出されたら、ホームレスになるしか
ないのではないだろうか?
私も家族のない統合失調症患者なので
他人事ではない。
たまたま私の場合
- 症状が比較的軽かった
- 住む家と、細々と暮らしていけるお金があった。
- 自分が病気だという意識と、治そうという意思があった。
以上のことが幸いだったと思う。
ホームレスになってしまった統合失調症患者は
行政に発見されれば、治療され、それなりの施設に収容される。
だが、発見されなかった統合失調のホームレスは
街の中で幻聴や幻視に悩まされながら、歩きまわっているのだろう。
それを思うと、心が痛い。
もし、ここを読んでいらっしゃる、統合失調症の患者さんで
家族の方に見守られている方は、自分には幸せな一面もある
と感じていてくださればいいな、と思う。