これは、精神障害施設で働くA子さんから聞いた話なのだが
患者の統合失調症が良くなる、家庭と
患者の統合失調症が悪化する家庭
この2つには大きな特徴がある、という。
まず、統合失調症患者が良くなる家庭では
「あなたは病気なんだから、ゆっくりしなさい」
と言って、患者が働かず、家にいるのを甘受している。
そうすると、(たいてい)2年位で、作業所などに通いだし
次のステップに進んでいくという。
統合失調症は病気で怠け者なんかじゃない!
だが、
「あんたは、病気なんかじゃない、ただの怠け者だ、働け!」
と、患者の病気を認めず、「働け、働け、金を稼げ!」
と言う家族の患者は、症状が悪化していくという。
統合失調症を見守る家族のご苦労は大変なもので
いろいろと疲れる日々が続くだろう。
A子さんは「2年位」とは言っていたが、全部の統合失調症患者が
好きなように寝かせておいて2年でよくなるわけではない。
統合失調症の症状も、比較的に軽い人
症状が重い人、といろいろ寛解までの歳月には差があると思う。
ご家族の方も、自分自身の楽しみを見つけるようにして
患者さんの長い療養生活に寄り添って上げていただけると嬉しい。