2016年4月21日、毎年恒例の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた
草間彌生さん(87歳)だが、子供の時から統合失調症の傾向が見られた、という。
幻聴や幻視の症状も早くから出ていて、
まあ、言うなれば、バリバリの統合失調症キャリアの草間さんが
どうやって統合失調症を克服したか? ということなのが、
草間さんは、幼少時から絵を書くことが非常に好きで
よく絵筆をとっていたそうである。
草間さんは統合失調症の辛さを忘れるために絵を描くことに没頭した。
草間さんの絵の特徴である、水玉(ドット)を使って絵を完成させる手法は
草間さんの統合失調症、という病気から発生するものだ、という意見もある。
私の拙い経験から見ていると、統合失調症を克服して、世の中を生きていく人には
共通点がある。
その共通点とは、病状を持ちながらも行動している。統合失調症の症状が辛いから、治ってから、行動しよう、ということではなく、統合失調症の辛さを抱えながら何かを始めている。ホンの少しずつでも動き出している。
と、同時に、治療する努力をしている。主に投薬だが、自分に合う薬と容量を探している。場合によっては、アルバイトなどもしている。運動することが統合失調症の症状を抑えるのに役に立つこともある。
正直、統合失調症で、自分の症状に合う薬を、短期間で見つけられる人は非常に運がいい。大抵の人は自分に合う薬を探しだすまで年単位で時間がかかっている。
今、統合失調症の症状で辛い人は、少しだけ考えて見よう、自分が昔やりたかったことは何だったから、もし、病気がなかったら、何を実現したかったか? を。
そして、ホンの少しずつ、その方向に歩き出してみよう。
時間がかかるかもしれないが、それが統合失調症の寛解への道になるかもしれない。