卯月妙子さんをご存知だろうか?
バリバリの統合失調症で、ストリッパーとAV女優と、漫画家と母親をやっている方です。
最初、この方の漫画を読んだ時はカルチャーショックを受けました。
私が向精神薬の離脱状態で、マンション屋上からの飛び降りを考えたのは
バリバリのうつ状態でした。とにかく希死概念が襲ってきて、心は暗く、暗く沈みました。
ところが、卯月さんの漫画を読んだら、卯月さんは向精神薬を飲んで
心がかるーく、かるーくなって、今なら何でもできる、今なら空を飛べる
という状態で歩道橋から飛び降りているんですね。
ほー、躁状態で飛び降りるのかー、と私は感心しました。
それはとっても「想定外」のことでした。
そうすると、ビルから飛び降りた藤圭子さんも、うつ状態で飛び降りたのではなく、躁状態で飛び降りた可能性もあるわけです。^^;
卯月さんは、「今なら空を飛べる」と思って歩道橋を飛び降り
当然のように空を飛べるはずもなく、歩道橋から落ちて道路にぶつかります。
結果、大怪我をして、眼球はずれる、顔の骨は折る
その他もろもろの大怪我をします。
卯月さんはバリバリの統合失調症患者で、旦那も同じ病気でした。
旦那の方は、飛び降りをして、1年半入院して亡くなります。
統合失調症患者同士が結婚した、一つの結果ではありあすが
なかなかシュールです。
卯月さん自身は、年上の恋人ができて
歩道橋からの飛び降りのあとも、その恋人が心の支えとなってくれることで生活を続けていきます。
おそらく卯月さんは、今も漫画家とストリッパー、AV女優をしながら
統合失調症と共生して生きていらっしゃるのではないか、と推測します。
かなりショッキングな本でした。