統合失調症になり、投薬治療などで、少し症状が良くなってくると
仕事をしなくては、というような焦りが生まれてくると思う。
そんな時、丁度いい仕事が見つかり、おだやかに仕事をする生活になれれば
問題がないのだけれども、なかなかそうも行かない。
正社員でもアルバイトでも、夢中で就業するのはいいのだが
疲れて仕事が長続きしないこともあると思う。
たとえば、仕事に付いて、3日で辞めてしまうとか。
同居家族がいる場合、家族が
「何を怠けているの。薬も飲んでいるし、いい加減怠けていないで働きなさい!」
などとせきたてることもあると思う。
家族に急き立てられると、嫌な職場でも我慢して働き続けたりしてしまう。
これをやってしまうと、せっかく良くなってきた統合失調症の症状が
再発してしまったりする。
あえて言うけれど、統合失調症患者の場合、あまり焦るとよくない。
勿論、投薬された薬が非常によく効いて、社会生活にすんなり溶け込めてしまう場合もあるけれど、それはかなり少ないケースだ。
まず、毎日の暮らしを楽しくしていくところからスタートしてみよう。
ご飯を食べる、散歩をする。お風呂に入る。
そういう普通の暮らしを楽しめるようになってくると
知らず知らずに症状が良くなってくる。
目標の第一は「楽しい毎日」を過ごして行くことだ。
それが何より統合失調症の治療に役立つ。