私が統合失調症になったとき
「何で私が?」
と思いました。
正直に言うと、自分が精神的な病気になるなんて
全然考えもしませんでした。
友達に精神を病んだ女性がいるのですが、まるで他人事でした。
自分が心を病むなんて、そんなわけはない。
精神を病む人は特別な人だ、私の心はそんなに弱くない
本気でそう思っていました。
だけど現実には統合失調症になってしまいました。
今は寛解していますけど、心底健康な心か? というとそうではないです。
今でも、心の奥底には寂しさと不安が波のように漂ってます。
私が統合失調症になった理由を考えたことがあります。
それは自分の傲慢さを諌めるため、だったような気がするのです。
どんな人も心には弱い部分があります。どんな人も心の病気になる可能性があります。そういうことを思いやれなかった自分に気付かせるため、この病気になったのではないか? などとも思うのです。
心療内科に通うようになって、統合失調症以外の精神的な病を保つ人たちと知り合いになりました。みんな一見普通に見えます。でも少し話してみると、それぞれに心の闇を持っているのでした。
統合失調症になって良かった、とまでは言えませんが、少なくとも、自分にとって
この病気がマイナスだけではなかった、と思うのです。
生きている、すべてのことに意味があります。