私が統合失調症になってから、7年がたちます。
最初は、ぞくぞくするような恐怖感が背中に貼り付いて
心が落ち着かなくて、怖かったです。
次に、幻聴が聞こえました。
ここで、統合失調症に気づいて、治療を始めます。
ごく少量の薬から始めて、段々に薬が増えました。
しばらくは薬の力で恐怖感を抑えていた感じでしたが
薬の量に、身体が付いていきませんでした。
私の飲んでいるセロクエルなんですが200mmを2年位飲んだら
副作用が出て痙攣が起きました。
200mmのセロクエル、というのは医者の意見では
「たった200mm」というような少量らしいです。
ですけれど、私は副作用が出ました。
これは私の年齢があるのかもしれません。50代で統合失調症が出ましたので
まあ、老人組です。^^;
統合失調症というのは、大概が10代~30代始めくらいに発病します。
若いと体力がありますから、私のような老人組より、同じ量の薬でも
副作用が出にくいみたいです。
で、たった1ヶ月でセロクエルを半量にしました。200mm→100mmです。
医者はセロクエルは離脱症状が出ない薬だからと、急激に減らしました。
おーい、セロクエルだって離脱症状出るよお!
私にとって、離脱症状は、ものすごくしんどかったです。
とにかく辛くて死にたくなりました。
でも、自殺って出来ないんですよね。人間は本能的に死を逃れようとします。
といっても、セロクエルだったせいか、離脱も1ヶ月で収まりました。
それから、寛解しました。不安感もなくなり、幻聴、独語も消えました。
今では、何であんなに幻聴独語があったのか? と不思議に思うくらいです。
寛解しても、病院には通い続けいますし、薬も飲み続けています。
今はセロクエルが60mm と ワイパックスが0.6mm です。
薬を辞めたい気持ちはありますが、逆に、このくらいの量の薬を飲んでいれば
普通の生活がおくれるんだ、と思えばありがたいです。
で、私が統合失調症にかかって不幸だったか? というと、寛解した今だから
言えるのかもしれませんが、そんなに不幸な体験ではなかった、と思います。
統合失調症になる前、私は母親を亡くして、一人ぼっちになりました。
天涯孤独、というやつです。
それで、かなり神経をやられていました。統合失調症になることで
母の死んだ悲しみから、少しい目が離せたと思います。
それと、人間の心は壊れる、ということを理解できました。
人間の心って壊れるんです。割合弱いものなんです。
統合失調症になる前、私は自分が精神を病む、とは思ってもみませんでした。
「何で私が?」という気分でした。
統合失調症になる前、私は今より傲慢な人間だったと思います。
病気になって少しだけ、前より優しい人間になれた気がしています。