一人暮らしで統合失調症、寛解したことを伝えるブログ!

家族に死に別れて、天涯孤独になり、統合失調症になったアラフィフの女性が、一人で生きていく道

統合失調症で薬を飲まない理由 その1

私の高校時代の友だちの例であるが

出産後、子供の手が離れた30代後半で

統合失調症を発病した。

 

最初はごく軽いものだった。

一緒にランチなどに行くと

 

「道を歩いていると、ビルが自分に倒れてくるような気がしない?」

と、いうような事を言った。

 

 

その他に、目立った症状はなかったので、私は軽いノイローゼかな?

と思い、ご主人に

 

「○○子さんは、お子さんの手が離れて、軽いノイローゼかもしれないです。心療内科に行かれたらどうですか?」

 

と、助言した。ご主人は、その提言を受け入れ、彼女を

心療内科に連れて行った。

 

が、彼女は医者からもらった薬を飲まなかった。

飲む振りをして全部薬を捨てていた。

 

その後、症状は重くなり、たまに会うと、化粧も、話し方も

前とは変わっていた。ことに化粧は、派手にアイシャドウを入れた

不思議な物になっていた。

 

彼女の親の言葉によると、医者に行くのを嫌がり

車に乗せるのに大人4人がかりでも暴れて乗せられない。

薬を口に入れても、吐き出してしまう。とのことだった。

 

ある時、私は彼女に聞いた。

「何で薬を飲まないの?」

 

彼女の答えはこうだった。

「頭のおかしい人の薬を飲むと、私も頭のおかしい人になるから」

 

彼女の言う意味はこうだ。

頭のおかしい人の飲む薬を飲むと、(私は正常なのに)

頭のおかしい人の仲間になってしまう。

 

薬を飲まない理由には、そんなこともある、ということだ。

 

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