一人暮らしで統合失調症、寛解したことを伝えるブログ!

家族に死に別れて、天涯孤独になり、統合失調症になったアラフィフの女性が、一人で生きていく道

統合失調症 30代で発病した友だちが 薬を飲まずに50代になった結果

30代に統合失調症を発病した友だちは

結局、ずっと薬を飲まなかった。

 

私は十年以上、彼女と会わなかった。

ある日、ふと気がついて、彼女に電話してみた。

 

電話に出たのは彼女のご主人だった。

ご主人は彼女を呼び、二言三言、彼女と私は話をした。

 

彼女は極小さい声で、苦しそうに

「元気?」と私に聞いた。

 

それから数日後、彼女から、私の家遊びに来たい、という電話があった。

「いいよ、遊びにおいで」

 

と、私は彼女に言い、

彼女は、ご主人に連れられて、私の家に遊びに来た。

 

驚いたことに、彼女はまったく身の回りに気を付けていなかった

50代だというのに白くなった髪を、若いときと同じにストレートに伸ばしている。化粧もしていない。

 

「おみやげ」

と言って渡してくれたのは、くちゃくちゃになった、ポケットディッシュが3個と

どうみても、高校生が履くような、ひらひらのついたソックスが2足だった。

 

彼女と年の離れたご主人は、会社を定年になっていて

一日、家にいて彼女の世話をしているようだった。

 

時々、彼女は空に向かって、誰かとしゃべっている。

ご主人は「自分の中にもう一人、人がいるようなんですよ」

と、言って笑った。

 

彼女は、凶暴になったり、暴れたりするわけではない。

ただ、一人では社会生活がおくれないだろう、という状態である。

 

「薬は飲んでますか?」

と、私はご主人に聞いた。

 

「いや、もう医者に通ってないんですよ」

と、ご主人が答えた。

 

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