統合失調症の治療には電気ショック療法、というのがある。
全身麻酔をかけて、パルス波を通電する治療法である。
映画カッコーの巣の上で有名になった感がある。
私は3回くらい見たけど、見る度に結構感動する。
機会があったら皆様にも見ていただきたい。
まあ、それはそれとして、この映画で、電気痙攣法を受けた主人公が、もだえ、苦しむ場面があるが、
今の電気ショック法は、全身麻酔を施して、10秒程度の通電をするだけなので、
治療を受ける患者に、それほどの苦痛はない。と言われている。
だが、現場の看護師さんの意見(ネットで読んだだけだが)では
今でもやっぱり、電気ショック療法は、患者さんにとって辛そうだということだ。
通電は日を置いて、普通6回前後行われる。
この治療は、症状の重い統合失調症(または強いうつ症状)の患者に行われる。
症状がが重い、というのは、何度も自殺しようとしたり、暴れたり、暴力を振るうような患者である。勿論投薬をしても効果がない場合に限る。
この治療法は、時として非常に効果がある。総じて言えば感情が穏やかになることが多い。
だが、ある本の記述によると、電気ショック療法を受けた患者は、感情が穏やかになるかわりに、過去の記憶が消えていく。とある。
この療法は、割合医者に評判が良い。(重篤な統合失調患者には電気ショックがいい、という医者もいる。)それだけ効果のある方法なのだろうが
感情が平板になる(穏やかになる)かわりに記憶が飛ぶ、というのは(未確定な情報だが)怖い話だな、と思う。
そうそう、この療法は、今では電気ショック療法と言わず
電気けいれん法 と言うらしい。