統合失調症の治療には欠かせない、向精神薬だが
副作用が起こることもあるのも事実である。
向精神薬の主な副作用を上げて見よう。
1)錐体外路症状(すいたいがいろしょうじょう)
- パーキンソニズム
薬の副作用で起こる、パーキンソン病のような状態。
手足が震えたり、ヨダレが流れたり、筋肉が硬直したりする。
- 急性ジストニー
眼球が上を向いたり、舌が飛び出す(出たり入ったりする)
物が飲み込みにくい などの症状があります。
- アカシジア
手足がムズムズして、じっとしていられない。
じっと座っていると非常に辛く、絶えず動きまわりたい。
寝ていても、ムズムズと落ち着かず、始終寝返りを打つ。
私の場合は、エビリファイと、ジプレキサで、これらの症状が出ました。
薬をセロクエルに変えて、このような副作用が出なくなりました。
2)抗コリン性自律神経症状
口の中が乾く、便秘、立ちくらみ、めまい などの症状が起こりま す。
このような症状には抗ヒスタミン薬などを投与します。
3)薬物アレルギー
全身の痒みや発疹、肝障害、白血球減少などが稀に起こります。
めったにないことですが、高熱が突然出たり、汗が出たり、
意識障害が起きたりすることもあります。
最初は大丈夫だったのに、長期間、向精神薬を飲み続けることで
副作用が出現したりします。
私の場合、セロクエル200mmを2年間続けて飲んだ結果
突然、パーキンソニズム、アカシジアが出現しました。
慌てて、減薬し、セロクエルを100mmgにすることで治りました。
副作用は高齢者ほど出やすい傾向があります。
私は50代ですが、セロクエル200mmで副作用が出ました。
医者によると「セロクエル200mmくらいで副作用がでるはずがない」
と、いうことですが、私には実際に副作用が出てしまいました。
多分私が高齢だったからだと思います。20代なら、セロクエル200mm
くらいでは副作用が出ないのかもしれません。
薬の副作用が出たら、必ず医者と相談して下さい。薬を減らす、
または薬を替える、なの処置をすれば、大抵の副作用は良くなります。
向精神薬は、統合失調症に必ず必要な薬ですが
- 自分の体質に合った薬を
- できるだけ少ない量で
と心がけて飲むことが必要です。よく医者と話し合い
自分の体調に合う薬と量を見つけるよう努力して下さい。