統合失調症を患っている最中には、周りの景色などに気が付かない。
自分の心の苦しさばかりが気になる。
そう、統合失調症の急性期には、花も空も鳥も
全部目に入らないのだ。
私の場合だが、自分の周囲1メートル四方しか意識に入らなかった。
遠い景色などは、モノクロに霞んで見えた。
自分の心の荒廃ばかりが頭の中で渦巻く。
ところが、ある日、景色が見えだした。
青い空や、白い雲。飛んでいく蝶々。
ああ、世界中が生きているんだな。
そう感じた時、統合失調症の症状が少しずつ治まっていた。
今、梅の花が咲き始めた。
近所の駐車場の紅梅と白梅が満開である。
梅の木の近くに寄ると、ふぅ〜っ、といい香りがする。
いい香りの中にいると、心がふぅ〜っ、と軽くなる。
間違いなく、花の香りは統合失調症に良く効くな
と思った瞬間だった。
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時にはお風呂で良い香りを楽しむのも良いかもしれない。