私は家族がいなくなって、統合失調症になった
そして、家族の力無しで、統合失調症を寛解させた。
家族の力は無かったが、助けてくれた近所のおばさんや
電話で話を聞いてくれた友達がいた。
その頃、力になってくれた方々に対しては足を向けて寝られない。
だから、全部自分の力だけで統合失調症を治したわけではないけれど
家族がいる人よりも病気を治す力が小さかったように思う。
(そもそも家族がいたら統合失調症にならなかったかもしれない)
これは、精神保健福祉士の方に聞いた話なのだが
親が早く治れと、せき立てると治りが遅い
「統合失調症なんてなまけ病、とっとと働け」
などと急き立てる親がいると、その患者さんは治りが悪い
もしくは病状がひどくなるという。
この場合、患者さんは会社に行って働くが、段々追い込まれ
病気が重症になるらしい。
あなたは病気なんだからゆっくり治しなさい。
そう言って見守ってくれる家族がいる患者は治りが早い
とのことである。
治りが早い、と言っても、デイケアに行く
作業所に行く、などの経過を辿って障害者枠で就職
などという道をすすんでいくことになるが
それでも家に篭りっきりで毎日を過ごす患者さんより
ずっと建設的な日々だろう。
統合失調症の患者さんを持つ家族の方には
焦りもあると思うが、どうかゆっくりとした目で
見守って欲しい。
それが最終的にっもっとも早い回復につながる。