今は嘘のようにすっかり消えてしまいましたが。
私の統合失調症の症状は、幻聴、独語、不安感でした。
幻聴で聞こえる言葉は決まっています。
「うるしばらがいない」「古新聞、古雑誌」「死んでしまえ」「ロウソクが消えた」
他にもあるのですが、主立ったものはこの4つが多いです。
うるしばら、といいうのは、あまりに良く聞こえるのでなんだろう?
と思ったのですが、調べても全然判らないです。
漆原、という人の名なのかも知れませんが、まったく意味がないのかもしれません。
「うるしばらがいない」と言うのですから、多分人の名なのでしょうが、
誰なんだ、それは? という状態です。
独語、というのはじぶんでしゃべってしまうことですが
何の前触れもなく、一人で話しています。
これは会話になるのではなく勝手にしゃべる感じです。
「うるしばらがいない」
「雪の中で死んでいたお前を見ていた」
もう、まるで意味がわかりませんが、しゃべっています。
幸いなことに、それほど大きい声でしゃべるわけではないので
(多分)周りの人は気がつかないだろうと思います。
この幻聴、独語はそれほど辛くありません。(うっとうしいですが)
華麗にスルーできます。
本当に辛かったのは不安感です。背中にべったり張り付いた不安感。
これが本当に辛かった「。
幻聴と言語は薬で消えていた時期があります。
それが薬を増やした時で、セロクエルを100mmから200mmにしました。
3ヶ月くらい幻聴、独語、不安感が消えました。
が、3ヶ月が過ぎると、またボチボチと幻聴、独語、不安感が戻ってきました。
そして、薬を増やした2年後には、大きな副作用に襲われたのです。
私の、幻聴独語が消えたのは、あまりにもあいまいな表現で申し訳ないのですが、自分の心の持ちようでした。
怖がっても、心が伸び伸びしてても、時間は同じように過ぎる。ではほんのすこしでも怖がらないでいてみよう。
最初は2~3分、意識の力で緊張を緩めました。そうしたらできたのです。
「ああ、少し出来た、じゃあもうちょっと頑張ろう」
そうやって、だんだんに心の緊張を解いていき
今では幻聴、独語はほとんどなくなりました。: