一口に統合失調症、と言っても、その症状には型があります。
統合失調症の型は大きく分けて3つです。
1)妄想型
症状としては、妄想と幻覚です。
感情とか意欲、思考の障害はほとんど見られません。
比較的に遅い年齢で現れ、高年齢の女性ほど
良くなるのが早い、と言われています。
(後から考えて、私の統合失調症はこの型でした。)
2)破瓜型(はかがた)
障害の中心は、感情、意欲、思考にあります。
若い時(15~25歳)に現れ、外出しずらくなり
家に閉じこもってしまうことが多いです。
比較的治るのに時間がかかる、と言われています。
根気よく治療することが大切です。
3)緊張型
妄想や幻覚はあっても目立たないことが多いです。
妄想や幻覚はあまり目立ちません。
お風呂に入ったり、着替えたりの、普通の生活がしずらいです。
風呂に入れ、とか、片付けろ、とか服装をきちんとしろ
などと注意すると、大きく反発します。
硬直したり、暴力を振るったりすることもあります。
年齢は20歳前後に急激に出ることが多いです。
急激に出る代わり、消失も早く、予後が比較的良い型です。
このように「一口に統合失調症」と言っても、タイプがありますので
周りの人は、患者のタイプを見定めて、気長に症状に付き合うように
していただくのが良いと思います。