今ではもう、多剤処方をやっている医者は少ないと思うが、
かっては、多剤処方を行う医者が多かった。
この薬が効かないようだったら、こっちの薬に替えてみよう。
と、いうように少しずつ薬を足していく。
多い人では10種類、20錠を処方された、などという例もある。
だが、現在では多剤処方をする医者は少ない。
何故多剤処方がダメかというと副作用が起きたとき、原因となる薬が何なのかわからないからだ。
かって、セロクエルではない薬を試したくなって医者に言った。
そして、セロクエルからジプレキサに替えたのだが
(勿論、一度に替えたのではなく、2ヶ月くらいかけて替えた)
最初は良かったのだが、全部をジプレキサに変えた途端
副作用が出た。
あわてて、またセロクエルに変更したのだが、
このように、単剤なら、副作用を起こす薬が何なのか、すぐにわかる。
だが、何種類も薬を処方されていると、副作用の原因がどの薬か、判断がつかない。
勿論、多剤処方で薬を飲んで、調子がいい、という方もいると思う。
その場合はそのままでいい。
また、統合失調症の治療に詳しい医者の場合、あえて多剤処方を選ぶ場合もある。
だが、自分の調子が悪い、と判っている場合、多剤処方がされているようなら、そこのところを医者と相談してみるのも一つの方法だと思う。