大抵の場合、統合失調症の発病については、周りの人間が気付く。
家族だったり、友達だったり、恋人だったり、近所の人だったり。
ところが私の場合、統合失調症に気付いたのは自分自身だった。
幻聴の原因が「霊が憑いていること」だと思い
ネットのサイトで調べた除霊する人から言われた
「あなたに霊は憑いていない、統合失調症を疑ってはどうか?」
という一言で(やっと)自分の統合失調症について気づいた。
ところで、この「霊が憑いているかどうか調べるサイト」
はどうやらインチキだったらしい ^^; 15000円をはらったが、
今、そのサイトはすでに無い。
その後、(インチキでないと思われる)霊能者に見てもらったが
やはり、霊は憑いていないと、いわれた。この霊能者は無料である。
私は自分に「精神的に異常になること」がやってくる、とは
夢にも思わなかったので統合失調症という言葉の意味がわからず
最初は、頭の中が ? ? ?の状態だった。
それからネットで、統合失調症について調べ、図書館で本を借り
読めば読むほど「私の症状は統合失調症」であった。
その症状が自分にピッタリと当てはまる、と解った時
私は非常に嬉しかった。
「ああ、精神の病気か、それならば薬を飲めば治るのね」
と思った自分の考えが、ちょっと違う、と気付いたのはそれから間もなくのことだった。
私の住んでいるところは田舎なので、あまり「精神科」という項目の医者がない。
かなり乗り物に乗って行かなければならない大学病院に「精神科」はあったのだが
そこに行くのは気がすすまなかった。
で、私は再びネットで調べて、「心療内科」に行くことにした。
「心療内科」なら田舎にも何件かある。
その中の一つKクリニックへ私は行った。
このクリニックはかなり患者が多く平気で1時間位待たされた。
そこで、最初の担当となる女性医師に会う
私は医師に「幻聴が聞こえるので統合失調症です」と言った。
女性医師は
「聞こえちゃうんじゃあねえ」
と、言って、私に統合失調症の病名を与えた。