統合失調症の患者は、薬を飲みたがらない事が多い。
入院患者などは、一人ひとり薬をキチンと飲んでいるか
口を開けさせて調べることさえあるという。
なぜならば、患者は、薬を口に入れても、舌の下へ隠し
あとから吐き出してしまう。 というようなこともする。
患者がそこまで薬を飲むのを嫌がる理由は
- 自分は病気でないから(基地外用の)薬をの必要はない。と思う。
- 向精神薬の副作用が辛い。
ということがある。。
向精神薬の副作用、というのは、結構強烈で、
昼間でも眠気が取れない。頭がぼーっとしている。身体が思うように動かない。
などの症状が出ることがある。
私の通っているメンタルクリニックの患者さんが、順番を待っている間、
椅子に座って、ずっと身体を前後に揺らしていた。
これなどは、完全に向精神薬の副作用である。
現に、薬を止めたら頭がすっきりして楽になった。
という患者さんもいる。
ご家族や、周りの人間は、お腹が痛くなったら胃腸薬、風邪を引いたら
風邪薬、というような、即、薬が効く、と思う場合が多いのだが
向精神薬の飲み方によっては、薬の効き目よりも
副作用の方が大きくなって辛い。
という場合がある。患者さんが薬の副作用で辛い、ということを
ちゃんと、医者などに話ができればいいのだが、多くの患者さんは
それができない。
周りの方は、患者さんの様子を見て、薬を調節してもらえるよう
医者に話してみると、良い結果が出るかもしれない。
いずれにせよ、病気を良くするのが薬の役目だ。
統合失調症の薬は、昔に比べて種類も多い。
少しずつ調整して(医者に遠慮することはない
ちゃんと自分の状況を話そう)自分に合う薬と
容量を探していこう。